発想の転換

みなさんデイサービスはどんな場所だと思っていますか?

私の以前のイメージは、お風呂に入るため、

在宅介護者の休憩のために行ってもらう感覚だった。

訪問看護師をして10年になるが、

どの家庭に行っても

「デイサービスはつまらん」

と言われることが多い。

先月、山陰認知症ケア学会へ参加した。

東京町田にあるNPO法人が運営する

デイサービスのはなしを聞いて衝撃を受けた。

そこでは、利用者10名、スタッフ4.5名

スタッフも利用者もお互いにメンバーと呼び合っている。

利用者は、車の洗車、じゃがいも、リンゴの皮むき、

近くの学童保育の子供達への読み聞かせなど

その日の体調を加味し、話合いによって担当を決め

分担し就労している。

また、その就労の対価として利用者個人が

謝礼を受け取るしくみになっている。

食事も自分でスケジュールを立て、

コンビニで買ってきたり、外食の日もあるらしい。

デイサービスへやってくる利用者の

「社会との繋がりを持ち続けたい」

という気持ちを反映したものだそうだ。

訪問看護や当院のデイサービスにおいても、

ちょっとした発想の転換があってもいいように感じた。


医療法人財団 公仁会 鹿島病院

島根県松江市にある鹿島病院です。地域Only Oneの病院を目指しています!

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