ケアマネと家族

先月、祖母が94才で亡くなった。

私の実家は今は母が病気のため休んでいるが、

殿町で祖母の時代からおでん屋をやっている。

小さい頃は夜、祖母と過ごすことが多かった。

祖母との思い出は多く、白鳥のえさをあげたり、

一畑百貨店の屋上のゲームセンターにもよく行った。

私が成人し20才過ぎてからは、

物忘れが出てきてだんだんと身のまわりのことが

出来なくなっていった。

一人暮らしをしていたが10年前にお風呂場で転び

大腿骨骨折で松江赤十字病院へ入院し、

骨パスで当院に転院した。

同時に私も入職した。

当院で2回お世話になり、施設に入り、

7年間程度元気に過ごしていたが、

胆管結石をきっかけに入院、

内視鏡の手術をしたが、重度の脳梗塞を発症し、

食事もとれない状態になった。

私は、ケアマネと家族の立場で両親と共に

どうしたらいいか気持ちがゆれながら、

祖母は食べることが好きだったので、

自然な形での看取りを選択した。

退院して一週間後、施設で亡くなった。

今になって、きちんと選択できたと感じている。

”ケアマネであり家族である”

という立場を通して、家族が踏みだせないところも

ケアマネとしての目線で冷静に見ることが出来たが、

決断をする事の大切さや難しさを実感した。

この経験を活かして今後もケアマネとして頑張っていきたいと思う。


医療法人財団 公仁会 鹿島病院

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